朴正天党中央軍事委員会副委員長が談話発表

【平壌9月14日発朝鮮中央通信】13日に発表された朝鮮労働党中央軍事委員会の朴正天副委員長の談話「われわれは責任ある主権行使で敵国らの戦争演習騒動が無意味な力の消耗であるということを引き続き認識させるであろう」の全文は、次の通り。

私は、偵察情報総局から近い時日内に朝鮮半島と周辺地域で米国とその追随同盟諸国の参加の下で核作戦演習「アイアン・メイス」と多領域合同軍事演習である「フリーダム・エッジ」が同時に行われるという報告を受けた。

米・韓がつくり上げた「朝鮮半島での核抑止および核作戦に関する指針」に従って米国の核戦力と韓国の在来式武力の統合運用を練磨する「アイアン・メイス」は徹頭徹尾、わが国家に対する核兵器の使用を目的とした露骨な核戦争試演である。

米・日・韓が行おうとする多領域合同軍事演習である「フリーダム・エッジ」もやはり、去る8月に強行された大規模の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」の連続版として、その範囲と内容、性格において最も包括的かつ攻撃的な侵略戦争演習である。

世界最大のホットスポットである朝鮮半島地域で働かされている米・日・韓の無分別な軍事的蠢動(しゅんどう)は、わが国家の安全利益に対する重大な挑戦であり、地域の安定を害し、軍事的緊張を高調させる主たる危険である。

排他的な軍事ブロックの強化と相次ぐ戦争実動演習によって、朝鮮半島地域の安全環境を段階的に破壊している米国とその軍事同盟諸国の憂慮すべき動きは、より強化された戦争抑止力の構築と徹底した臨戦態勢の維持を求めている。

現情勢は、敵対勢力の侵略企図を挫折させ、軍事的危険を取り除くことのできる戦略的力を絶え間なく備蓄していくのが朝鮮民主主義人民共和国の安全保障と地域の安定守護のための最適の選択となるということを立証している。

「定例的」「防御的」という強弁で戦争演習の侵略的性格を覆い隠そうとする敵国らの企図は、誰それにも通じず、われわれには危険な地域の情勢に追加的な重大変数を加える米・日・韓の軍事的冒険主義を傍観視するいかなる根拠もない。

米国とその追随勢力は、われわれの忍耐心を刺激せず、地域の緊張と安全環境をこれ以上悪化させる危険な行為を放棄すべきである。

もし、敵対勢力の力自慢が引き続きつながる場合、それに対するわれわれの対応行動もより明白に、強力に表現されるであろうということを強調する。

われわれの武力は、戦争抑止、主権死守の重要な使命を担っている。

朝鮮民主主義人民共和国を相手とした敵国らのあらゆる不当な行動が系統的に拡大されている現況で、われわれは極めて責任ある選択をするであろう。---

www.kcna.kp (2025.09.14.)