農場員に行ったあいさつ

2020年8月7日、自ら乗用車を運転して大水がまだ減っていない黄海北道銀波郡大青里に出向いた敬愛する金正恩総書記が、水害状況を調べ、被害復旧のための恩情のこもった措置を重ねて取り、帰途についた時であった。

豪雨によってあちこちに水溜りがある所を通り過ぎていた総書記の乗用車は突然、道から滑り落ちて田にはまってしまった。

その時、どこで聞いて分かったのか10余人の農場員がのめるように走ってきた。

彼らは、泥水でまだらになった乗用車を見て、あまりにも呆気にとられて泣くこともできず、その場でぬかるみの中に身を投じた。

彼らの苦労の末、乗用車は抜け出すことができた。

敬愛する金正恩総書記は、本当にご苦労だった、ありがとうと述べて農場員たちに自らあいさつした。

自然の狂乱が席巻した所に誰よりも先に訪れ、あれほど熱と情を注いだ金正恩総書記に感謝のあいさつさえろくにできず、むしろ総書記がありがとうと述べるのだから、農場員たちは身の置き所がなかった。

敬愛する金正恩総書記は、声の限り歓呼の声をあげてついてくる大青里の農場員たちのため、名残惜しくて何度も車を止めた。

金正恩総書記は、帰る道すがら再び車を止めてある幹部に、今日、車がぬかるみに陥ったので人民を助けるために来たのがむしろ、世話になって帰ると切々と述べた。

幹部らと大青里の農場員たちは、人民の素朴で清らかな心に接するたびに、そんなにも恐縮してその真心をこの世で最も貴重な富と見なす偉大な慈父の懐に抱かれて生きる大いなる栄誉と幸福によって心温まるのを禁じ得なかった。---

www.kcna.kp (2025.08.31.)