靖国神社への道は「サムライ国家」の祭祀の道 朝鮮中央通信社論評

【平壌4月26日発朝鮮中央通信】日本の反動層が時代と歴史の流れに挑戦して軍国主義思想の注入策動に引き続き執着している。

21日、日本の執権者が春季例大祭に合わせて靖国神社に真榊を奉納した。

その後、超党派議員連盟である「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の約70人に及ぶ国会議員が神社に押しかけて集団参拝劇を演じた。

靖国神社に関する問題は、徹底的に侵略と戦争に対する日本当局の態度と立場を評価する試金石である。

日本の反動層が毎年、春と秋の例大祭、敗北日などを契機に決まって靖国神社に参拝をしたり、供物を奉納したりすることを定例化、「伝統化」しているのは、神社を発祥にして列島の全域に軍国主義の毒素を変わることなく、より深く扶植させようとする腹黒い下心の集中的発露である。

重大視せざるを得ないのは、靖国神社を通じた戦争文化、ファシズム文化の積極的な伝播が執権開始から「防衛力の強化を着実に実行していく」と言い触らしながら、戦争国家の完成へと疾走する現在の日本当局の無謀な歩みと並行している事実である。

有事に陸海空3「自衛隊」を一元的に指揮する「統合作戦司令部」の発足、米国製中距離ミサイルと国産の「反撃能力」用長射程ミサイルの配備、必死な憲法改正など、大陸侵略のための法律的・制度的・軍事的準備が完結の段階で進められている。

「アジア版NATO(北大西洋条約機構)の創設が不可欠である」「欧州大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分の関係にある」という美名の下、外部勢力を引き入れて時を構わず繰り広げる侵略戦争ヒステリーは、朝鮮半島と地域の安全保障の環境を最悪の状態に追い込んでいる。

これで、敗北以降数十年間、自国の政治的・軍事的再武装を系統的に、全面的に推し進めてきた日本の再侵略は、予想ではなく、目前の現実として刻一刻迫っている。

侵略熱、復讐(ふくしゅう)熱に浮ついた軍国主義の忠実な「墓守り」が祖先をまねて過去の血なまぐさい殺風景を再現しないとは誰も断言できない。

靖国神社への道は軍国化へ進む道であり、それは日本を丸ごと「祭る」結果だけを早めるだけである。

サムライ後えいの野望は、列島を二度と逆戻りできない「黄泉の道」へ永遠に進ませるであろう。---

www.kcna.kp (2025.04.26.)